今日ひっさびさにバドミントンの予約抽選会に行ってきました。この予約抽選会というものなんだけど、以前は予約抽選会場で朝の9時から始まって長いときは終わるのが4時間後の13時とかだったんです。4時間スポーツするために4時間かけて予約するのおかしいだろと思って散々松戸市の人(環境課だったかな)に文句言ったものだったんです。結局条例がどうのっていうことで全く相手にしてもらえなかったから、お友達の市議会議員に相談したら市の人にいろいろ提言してくれたみたいで当時も大分改善してました。ちょー感謝。
それで今日久々に行ったんだけど当初と比べると劇的に改善してました。経緯は後述するので参考にしてください。周りを観察してているとあの懐かしい景色が・・・スポーツセンターの人に手書きの処理が遅いって文句言っている人やら、予約抽選会のシステムがどーなってるのか単純に慣れてなくて可愛そうにとんちんかんな質問をされている方やら、本を読みふけっているエキスパート、大きい声でチャットしてるバスケやりそうなおにいちゃんたちなどなどが目に入ったんです。
それがね、最近ちょいちょい考えてた原始日本人という言葉と急にリンクしたんです。例えばね、スポーツセンターの人に感情の湧き出るままに文句を言っていたおばちゃんとか、変わり映えしないお役所の人(一生懸命やってるスポーツセンターの人じゃないよ)とか、毎日18時過ぎに帰ってくるのに土日に5時間くらい昼寝してさらに夜23時には寝るうちのお父さんとか、政治家は皆だめだから投票には行かないと言ってのけてしまう人とかいう感じの人を僕が勝手にまとめて原始日本人っていうことにしたんです。なんでこんなこと考えたかっていうと、こっちに帰ってきてすぐのころにいろんなことを客観的にみれるセンスがあっていろいろな人の特色を分類できたんです。例えばね、帰った当初たまたま土浦で乗り換えたときに駅弁屋のおばちゃんとこんな会話したんです。
おば:寒くないのー?そんなカッコで。
私:寒いところにいたから慣れてるんです。
おば:どこにいたの?
私:イギリスにいたんですよ。
おば:イギリスって寒いの?時間が違うの?
私:冬は3時代に暗くなりますね
おば:今は夜ってこと?
私:ん?ああ、時差を聞いてるんですか?
おば:そう、今はお昼?
私:(私は今お昼飯を買いに来ていますが。)いやいや、今夜ですよ。皆さん寝てます
僕は寒さの話をしてるから、日照時間のことを聞かれたんだろうと思ったけど、おばちゃんはそうじゃなくて時差のことを聞いていたという話。そしてその確か40代くらいだったおばちゃんは時差が2、3時間のもんだと思ってたみたいなんです。このおばちゃんは完全に原始日本人。あんなにいろいろエクペリエンスを提供してくれた国から帰ってきたばかりの僕には衝撃的だった。同業者だと英語がすごくうまいし、当然言語を通して文化にも精通している人が珍しくないから東京からちょっとずれただけでこんなにも温度差があるのかと思った。この原始日本人の定義について僕もあいまいだけど、原始時代のっていう意味じゃなくて、無垢で素朴な村社会の日本人という意味合いでとらえてほしいです。語彙が無いのでいい言葉が思いつかないんです。
それから、当初は電車なんかで他人のプライベート会話の内容が声のトーンやら語尾に付く「よね」やら「じゃん」やら「でしょぅ?」なんかの感情を表す表現によってその人の考えがひしひしと伝わりすぎて理解できすぎて気持ち悪かった。それから電車で聞こえる女性の声のトーンが高いこと、サービス業の人の応対が定型的で丁寧で超高品質だがプライベートな話(最近わたしのボーイフレンドがね・・みたいな話)は一切しないこと、友達同士で喋ってるとすごくなれなれしいこととその二つのギャップ、街の看板の「BIGマック」とか「quickプリント」とか「アイスコーヒー」とか「cafeレストラン」とかが妙に気になった。マックに初めて行ったときなんてたまたま女性の店員が声が高い人で、その人の「いらっしゃいませー」っていう高周波が空間を切り裂いたもんで気が狂いそうだった。それで僕はこの国の人は先進国にそぐう高い精神性と輸出文化を持っているけれど、振舞いが発展途上国みたいで皆一様に英語が話せないと勝手に思った(英語圏の人がそういう印象を持つだろうと思った)。それからこんなこともあった。郵便局に行ったとき僕の絵葉書がちょっと大きかったみたいで3人がかりで5分かけて僕の絵葉書のサイズを測ったあげく一人が僕のところに戻ってきて「すいません、定形外になっちゃうんです。」と言った。その人は合計で5回すいませんと言った。
話を戻しましょう。多種多様化する都市文化的な過剰変化、細分化の中にあって時代を通して共通化できる本来本質的な日本人とはどんな人たちなのでしょうか?僕の勝手な推論では(推論の枠を超えられないから)、原始日本人とはその人が所属する小さなコミュニティーで日々平和に暮らせれば満足な、ちょうど指輪物語のホビット族のような牧歌的な良い人たちとでも言いましょうか。現代日本人が大きな組織の中で同様に独自の変えがたいルールを作っていたり、独自の流行を皆がフォローするようなところを見ていると現代日本ではコミュニティーの大きさは関係ないかもしれません。それと、都会的な個人主義、データ・客観主義的なルールが氾濫している感じとそのコントラストと摩擦が僕にとってこの国(文化のガラパゴス諸島)の最大の魅力の一つです。当然ホビット族は外の世界とつながりを求めていないんです。でも旅をして冥王サウロンを倒す力があるんです。
こういう特徴が伝統的なものなのか、それとも現代人のものなのかということに関しては自信がありません。昔からそういう特質があったかというと明治前後には盛んな議論が行われてたりするわけで(どの身分の間まで広がったの?)いつそういう特質が失われたんだろうと不思議になります。それとも希少なブレインが統制の取れた組織を牽引することで発展してきた国なのかなとも思います。また一方で教育や良好だった経済状況が現在の甘えた個性(かわいいとかキティちゃんとかニートとかアニメとかドラマの世界の人間関係)に影響しているのかなと思うこともあります。無垢であることの弊害についてフォーカスしてみようと思います。市役所の方も文句を言っていた女性も共通するところがある気がするんです。市役所の人は条例という束縛があったりしてやりづらいだろうけども、望まれているサービスを提供する方法を自分から作れない。文句を言ってるおばちゃんは文句を言う相手を間違えてる。大人が残りの半生をかけて欠落してる能力を得ようとしているところを見るとやはり教育って重要だなと思います。
まあそんなこんなを考えたのですが、今日はいろいろ考えられたから一人で予約抽選会に行って良かったです。またバドミントンにも愛着が沸きました。何のとりえもない僕だけどもこうして何か形になるものを残せたんだなあと思いました。最初の半年くらいの間は殆ど僕一人で予約抽選会に行ったりしててしんどかった。皆22時くらいまで働いてるのに会社午前半休とったりして行った事もあったw一休みできるからね。その後地元の友達にお願いして回してたけど、そうも行かなくなって、他の人たちにも協力をお願いしたときに、自分よりいくつも年上の人たちに「やだ、めんどくさい」ってものすごく反発されて全然苦労が理解されてないし遊びに来たいから来てるだけなんだなとがっかりしたりもした。けれど、その後、あんたがいなくてもやれるわよみたいな半ば反感みたいな感じでみんなが勝手に予約会に行ってくれたり、仕切ったりしてくれるようになったときは僕は逆に嬉しかった。ああ僕がどうにかしてるからなんとか続いてるんじゃなくて、組織として形になったんだなと思ったから。なんだかんだ文句はいうけどやってくれる、柔軟な人たちなんだ。
それから、予約抽選会終わってスポーツセンターの人とずいぶん良くなったってお話したけど、なんだか現行のシステムをweb化するらしくてそちらの雲行きが怪しいらしい。web化は僕も提案したけど、そのスポーツセンターの人が心配しているのは例の条例のせいで松戸市がお客さんから前金を預かることができないことなんだそうだ。インターネット決済のみならず、銀行振り込みもだめ。お客さんの利用後に支払ってもらうことになるという話で今のところ話が進んでるんだとか。予約だけしてもらって実際にはお客さんが来ないっていうことや利用後に支払いを忘れて帰っちゃうことを心配されてるんだそうだ。そういうお客さんに(これも条例によって)ペナルティを与えることができないから際限なくやれちゃうんじゃないかということらしい。例えば仮予約から予約日までが無駄になって他のスポーツしたいお客さんがやれないことや、とつぜんキャンセルが入った場合の機会損失を運営者として心配してるらしい。実施は2月。どうなるでしょうか。お客さんの苦情を一身に受けるこのおっちゃんは、システムの設計に不安を覚えて個人的に市に投書したんだそうです。
以下、今までの経緯
<最初>
予約抽選会にてスポーツセンターの人が抽選結果を表に記入 -> お客さんが予約端末にて自分の予約を入力
・紙と機械二重管理
・3-4時間かかった
<僕の文句後>
予約抽選会で予約が決定した人から番号札順に機械端末にて入力。-以前は全員の予約が決定するのを待ってから番号札がお客さんに配られた。「今回からやり方を変えることにしました」っていうアナウンスがあって、まんま僕がお願いした現場でやれる工夫のとおりになっていたからこのときはびっくりした
<お友達の提言後>
お客さんが機械端末で入力しなくてよくなった。記憶違いでなければスポーツセンターの人にお金を払えば後でスポーツセンターの方が紙を元に入力を専用端末でやってくれていた。
・紙の一括管理
<今日>
お客さんがスポーツセンターの人にお金を払うと、スポーツセンターの人がその場にあるノートPCで入力。
・お客さんもスポーツセンターの人も手間が省けて両得